第十五章
大名
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結婚までの計画を立て始めました。日取りを決めて、殿様に招待状を送りました。
隣の国の大名にも招待状を出しました。しかし、大名は招待状が気に入りません。
「あの女は前の大名の娘なのか?」と大名は忍者の長に言いました。
「大きな町の若殿はそう言っています」と長は答えました。
「娘は前は囚人だったのか?」と大名は聞きました。
「はい」と長は答えました。
「娘が生きていては、我々の悪事がばれてしまう。その若殿の家族は前々から私が大名になることに反対した。若殿が娘の正当な継承者としての力を持てば、私は今の地位を失ってしまうではないか!なんで殺さないのか?!」と大名は叫びました。
「大名さまは茶道家と結婚したいのかも知りませんし、命令をいただいておりませんし…」
「黙れ!考えておるところだ!あっ!私が娘と結婚すれば、誰も継承を阻止できない!」
「素晴らしい考えでございます、大名さま」
「どうしたら結婚できるかな。もうすぐ若殿と結婚するであろう」
「もし結婚式の前に娘を連れ去れば、大名さまは娘と結婚できるかも知れません」
「黙れ!今考えておるところだ。そんなに一度に言われたら、考えることができん。あっ!娘を連れ去れば、結婚できるのか!」
「よい考えでございます。しかし、娘は狐に守られているようでございます」
「そのようだな。どうすれば妖怪を避けて、あの娘を手に入れることができるのか?」
「噂では鬼の助けを得て、前の大名を倒したということです」
「あーもう、話が長くて、ちっとも考えられないのだ!あっ、もう一度鬼の助けを得ればいいのか」