第二章
漁師との出会い
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間もなくゆきは海に着きました。砂浜で漁師が網に開いた穴を繕っていました。
「こんにちは、漁師さん。私はゆきと申します」とゆきは言いました。
「こんにちは、ゆきさん」と漁師は答えました。
「よろしければ、私が網を繕うお手伝いをいたします」とゆきは言いました。
「分かりました。ゆきさんが網を繕ってくれるのなら、私は貝を採ります」と漁師は言いました。
それからゆきは砂浜に座りながら網を繕って、その間に漁師は海岸で貝を採りました。
間もなくゆきは網を繕い終わりました。「漁師さん!網を繕いました」と呼びました。
漁師は網をよく見ました。「きれいに修繕できていますよ。前より大分よくなったようです。助かりました。どうもありがとう」と言いました。
「いいえ、あまりうまくできなくてごめんなさい」とゆきは答えました。
「これからどこに行くところなのですか」と漁師は聞きました。
「幸せを探すために都に参るところです」とゆきは答えました。
「そうなんですか。では、頑張ってください」と漁師は言いました。
「頑張ります」とゆきは言いました。
「どうか、感謝の印に貝を半分受け取ってください」と漁師は言いました。
「そんなにいただくことはできません」とゆきは言いました。
「いいえ、つまらないものですよ。この繕っていただいた網で、たんと魚が捕まえられると思いますから」と漁師は言いました。
「本当ですか。では、貝をいただきます。どうもありがとうございます」とゆきは答えました。
それからゆきは貝を懐に入れ、都へ向かいました。